Column

コラム

出産や育児中は、自分と周りとの関係性や環境の違いもあって、

なんとなく孤独感に浸ってしまいませんか?

 

特にナーバスな時期だからこそ、何でも話せたり励ましてくれるような、

自分を助けてくれる人がそばにいてほしいですよね(>_<)

 

体調も崩れやすかったり、精神的にも敏感で落ち込みやすいときは、

直接会ったりできなくても、味方となってくれる人がいればかなり心強いものです☆

 

毎日、自分の家族や友人にいろんなことを話せている人は、

自分の味方になってくれる人も多く、ストレスも溜まりにくいでしょう。

 

では、そういう環境にない人たちが、自分の味方となってくれる人をつくるにはどうしたらいいのか?

 

そこで、今回お話したいのが、誰でもすぐに簡単に実践できる味方がつくれる、

『アドバイスシーキングから生まれる心理的効果』についてです(^^)

 

育児や子育てにおいて、直接的なお手伝いや助けを求めることを『ヘルプシーキング』といいますが、

今回は主に、精神的ストレスを感じやすい出産・育児時期における孤独感に負けないためにも、

「自分の味方をつくるにはどうすればいいのか」「その行動にはどんなプラス効果があるのか」を解説していきます♪

 

 

 

自分の味方をつくる方法「アドバイスシーキング」とは?”

アドバイスシーキングとは、相手にアドバイスを求めることをいいます(^^)

このアドバイスシーキングは、他にもさまざまなシーンで使うことができる心理テクニックです☆

 

 

”「アドバイスシーキング」のメリットとは?”

出産や育児でバタバタしていれば、当然、頭の中もパニックになることが多くなります。

トラブルだって起きることもあるかも知れません・・・(>_<)

そんなとき、たとえ、その状況が完全に改善できなくても、

「誰かに相談したい!誰か味方になってほしい…」と思うことは必ずあります。

 

この方法が、科学的にも証明されている心理テクニックとはいえ、

ホントにアドバイスをもらうために相談するだけで自分の味方になってくれるの?って思いますよね☆

人の心とはとても不思議なもので、このアドバイスシーキングを行うことで、

心に良い変化が次から次に起こり、結果的に味方となってくれるんです(*^^*)

 

”アドバイスシーキングから生まれる「3つの心理的効果」”

 

【①返報性の原理】

では、ここでちょっと考えてみましょう!

人がアドバイスを求めるときってどんな人に相談しますか(^^)?

 

  • 家族
  • 信頼できる友人
  • 育児や子育ての経験者
  • 普段あまり話さない間柄でも本音が話せそうな人

 

このように、信用度が高かったり、経験豊富な人に相談しようと思いますよね!

多少の違いは見られても、多くの人はこのような基準で相談相手を決めていると思います。

 

次に、自分が誰かから相談を受けた場合で考えてみましょう!

単純に「信頼してくれて嬉しい」って気持ちになりませんか?

やっぱり、人に信頼されるというのは決して悪い気はしませんよね(*^^*)

 

「自分を信頼してくれる、好きでいてくれる人には、自分もそうありたい!」

この心理現象のことを、心理学では ”返報性の原理” といいます。

言葉の通り「良いことには良いことで返したい」という意味で、お互いに良い印象になっちゃうんです(^^)

 

 

さて、ここからは少し込み入った解説になってきますが、どんな心理変化が起こるのかを知っておくと、

「なぜ、こんなに簡単な方法で自分の味方がつくれるのか」を納得できます☆

 

 

【②一貫性の原理】

たとえば、あなたが味方になってほしい人にアドバイスを求めるための相談をしたとします。

そのとき、アドバイスを求められた(助けてあげる)側は、自分がアドバイスした相手に対して、

「良い結果になってほしい」という感情を持つようになります。

 

この心理的な変化は「自分がアドバイスしてあげた」という行動と感情に一貫性を持たせるために、

”一貫性の原理” という心理が働き、相手に嫌悪感ではなく、応援しようという好感を抱くんです(*^^*)

 

 

【③認知的不協和】

なぜ、自分がアドバイスしてあげた相手を嫌いになれないのかというと・・・

もしも、自分がアドバイスしてあげた相手を嫌いになってしまったら、

自分の中で「嫌いな相手にアドバイスしてしまったんだ…」とイヤな気持ちになってしまい、

「自分の行動が間違っていたのか?」という矛盾を許せない気持ちが生まれ、心の落ち着きがなくなります。

 

人の心理とは、基本的には自分の言動に対する矛盾を感じたくないもので、

この心境のことを心理学では、”認知的不協和” といいます。

 

「自分は相手に好意的で信頼しているからアドバイスしたんだ」と考えるほうが自然であり、

認知的不協和を解消するために「アドバイスする=好意的」と自分に認知させるんですね(^^)

 

 

この3つの心理について具体的に解説してきましたが、ものすごく簡単にまとめると・・・

 

あなたは味方になってほしい人にアドバイスを求める

相手は信頼されていることを嬉しく感じる

相手はアドバイスした自分の行動に矛盾がないように好意的な気持ちになる

あなたの味方となって応援してくれる

 

このような心理の変化が起こります。

アドバイスを求めるという、たった1つの行動だけで良い心理的な効果が3つも得られる!

難しいテクニックを使わずに、自分の味方をつくることができるのはスゴイですよね(^^)

 

 

<まとめ>

人には「心」というものがあるからこそ、このような心理的効果が生まれます。

孤独感に負けないためには「自分は一人じゃないんだ」と感じられることが重要なんです。

 

このアドバイスシーキングは、どちらにとってもマイナスな心理テクニックではありません。

積み重ねて味方となる関係をつくることも大切ですが、

この方法は人付き合いが苦手なタイプの人でも実践しやすい方法でもあり、

あなたを応援してくれる「強い味方」をつくることができるのです(^^)

 

ただ、この方法で心の味方ができたとしても育児生活には直接的な助けが必要です。

そのときは、迷わずはっきりと周りにサポートを頼みましょう!(*^^*)

 

 

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