Column

コラム

健康・メンタルヘルス・気分
2022年5月8日

春を迎えて新年度となり、新社会人デビューしたり、転職や転勤で新しい職場になったりetc…これまでとは生活環境が一変するひとが多く、まだ新しい環境に中々慣れない……というひとも多いのではないでしょうか☆

そして、ゴールデンウィークが明ける頃になると、よく目や耳にする「五月病」というワード。

ということで、今回は五月病についてお話ししていきます(*^^*)

 

 

 

【五月病とは?】

 

多くのひとはご存じだと思いますが、五月病は正式な医学用語ではありません。

医療機関では「適応障害」または「軽度のうつ」等と診断されます。

五月病といえば、以前は大学の新入生に多く見られる傾向でしたが、近年では生活環境が変化した社会人にもよく見られるようになりました(>_<)

通常、五月病というのは4月に新しい環境になったひとが、1ヵ月程度経過した5月頃にメンタル面や体調面に変化を感じる症状のことを指しますが、社会人の場合だと、5月から配属する企業も多かったりと、環境変化の影響を感じやすい6月頃に症状が出てくるケースが多いため「新五月病」または「六月病」とも呼ばれています。

 

 

『誰しもなりうる”五月病”』

 

社会人の約4人に1人が「五月病」を経験しているというデータもあり、統計的には男女20代〜30代が最も多く経験しており「入社のとき」が理由として多く挙げられています。

ただし、全体的に見れば年代問わず多くのひとが経験しており、決して珍しいことではありません☆

五月病の主な症状としては『無気力・不安感・焦燥感・倦怠感』などが挙げられます。

この症状だけを見れば、うつ病とよく似ていますよね。

五月病とうつ病の違いは、うつは原因の分からないストレス要因によって発症することがあるのに対し、五月病は生活や職場環境・学校などの外的ストレスが原因となり発症する点です。

 

 

 

【五月病の具体的な症状&なりやすい性格・思考】

 

 

『五月病の症状(心身面・行動面)』

 

五月病または六月病の症状は、心身や行動面において以下のような傾向があります。

 

【精神的な症状】

・憂うつ感、悲壮感

・不安やイライラなどの焦燥感、緊張

・無気力、倦怠感、やる気が起きない、だるさ

 

【身体的な症状】

・食欲不振、体重減少、胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐

・便秘、下痢

・不眠症状、寝つきが悪くなる、夜中に何度も起きる、起きるのがつらい

・動悸、めまい、手のひらなどの発汗、血圧の上昇

・頭痛、肩こり

・顔色が悪い

 

【行動】

・元気がなくなる、周りとの交流を避ける、外出が減る、引きこもる

・飲酒や喫煙量が増える

・遅刻が増える、身だしなみを気にしなくなる、物事にルーズになる

・集中力がなくなる、落ち着きがない

 

あらためてお伝えしますが……

五月病の症状は「軽度のうつ」ともいわれ、症状的にも誤解されがちですが、脳内の神経伝達物質がうまく働かなくなる状態が原因とされている脳の疾患であり、似てはいても同じではありません(>_<)

 

 

『五月病になりやすい性格・思考』

 

・責任感、義務感が強い

・完璧主義、凝り性(こだわりが強い)

・仕事熱心、頑張り屋

・几帳面、繊細

・他人を思いやれる、配慮ができる、優しい、おひとよし

etc…

 

いわゆる責任感が強く、真面目で周囲を尊重することができる優しいひとほど、五月病・六月病になるリスクが高くなります(><)

 

メンタルヘルスに影響を与える「五月病」「うつ病」は、どちらも”なりやすいひとの傾向”も似ているところがあり、それらの症状を出さないためにも、毎日の生活のなかで気をつけることも共通点が多いです☆

 

 

 

【五月病の対策&対処はどうしたらいいの?】

 

五月病の症状を出さないための対策、五月病になったときの対処は、どちらの場合も可能な限りで良いので、ストレスの原因と距離を置くことが何よりも大切です(^^)

日々ストレスの原因となっているものを忘れるためにも、ココロとカラダをリフレッシュさせる時間を作ってください☆

短時間でも自分の好きなことに時間を使うことで心身の緊張感がほぐれ、体力的な疲れやストレスをこまめに発散できます♪

 

 

『五月病の対策&対処法』

 

・オンとオフを切り替える(なるべく家に仕事を持ち帰らない。家で仕事をする場合は時間をしっかり決めておく)

・散歩や旅行etc…外出して気分転換する

・趣味に没頭する時間を持つ

・好きな映画鑑賞や音楽を聴く

・好きな漫画や小説を読む(読書する人はストレスが軽減するというデータも……!)

・軽い運動をする(ヨガ、ストレッチ、散歩、ウォーキングetc…)

・美味しいものや、好きなものを食べる

・休日は好きなことをとことんやる!

 

このようにストレスから離れる時間をしっかり作りましょう(*^^*)♪

 

でも、もし五月病の症状が見られたら……。

そのときの自分の状況、ありのままを受け入れることも対処法のひとつです☆

 

・「とりあえず職場に行くだけで上出来!」と割り切る

・難しく深く考えない、無心で仕事に集中する

・「なんとかなる、大丈夫!」「今日も頑張った自分はエライ!」と、自分のことを褒めてあげる

 

自分の心を、深刻に追い詰めないことが大切☆

「今、わたしは新しい環境や人間関係にストレスを抱えているんだな。それなら自分をリフレッシュさせてあげよう!」という自覚を持って向き合いましょう!

 

それでも、どうにもならないときがあると思います。

新しい環境や人間関係、自分でもなぜ元気がないのか分からない……そんなときは、絶対にひとりで抱え込んで悩まず、家族や友人に話したり、私たちのようなプロにも相談してみてくださいね☆

知識豊富なカウンセラーの丁寧なカウンセリングは、あなたの今をきっとより良いほうへ導きます(*^^*)

 

 

私たちはあなたが辛い時にいつでも頼れる『心のパートナー』でありたいと思っています。

心が辛い時、話を聞いてほしい時、不安で眠れない時

…どんな時でもクロストゥーユーにご相談ください☆

 

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