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コラム

《子どもとの上手なかかわり方について》

 

みなさんは、お子さんと上手にかかわれているでしょうか。

何を言っても聞いてくれず最終的にはお互い不機嫌になってしまうとか、口だけ返事して何も動いてくれないとか、そういう状況になっている方もいるかもしれません。

「もっと子どもと円滑にコミュニケーションをとりたい」というみなさんに紹介したいメソッドがあります。

それが「親業」というものです。「親業」とは聞きなれない言葉ですが、一体何でしょうか。

どのような子どもとのコミュニケーションの方法があり、どのような効果があるのでしょうか。

今回はその親業のことをわかりやすく説明し、どのように子どもと接していけばいいのかをお伝えしますね☆

 

 

《親業とは》

 

米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士(1918-2002)により、コミュニケーションプログラムとして「親業訓練」が開発されました。

子どもが問題を引き起こすと親が非難されますね(>_<)

しかし親は、親になる特別な訓練を受けていないとトマス・ゴードン博士は言います。

そうですよね。

子どもが生まれたら自動的に「親」になりますが、親としてどのように子どもに接すれば、お互いが理解しあえるいい関係が築けるのか誰も教えてくれていません(;_:)

せいぜい、自分の親の子育て方法を参考にするくらいしかモデルはありませんよね。

親業訓練では、「能動的に聞く」ことや、「わたしメッセージ」で発信することなどを学べます。

どれも子育てだけにとどまらず、人とのコミュニケーションにおいてとても重要なスキルです。

この2つをわかりやすく説明しますね☆

 

 

《能動的に聞くこと》

 

子どもが親に話をしているときに、親は子どもの話を奪い取って、決めつけたり、非難したり、評価を下したりしていないでしょうか。

そんなことをされると、子どもは親に話をしようとは思わなくなります(>_<)

子どもが、話を聞いてもらいたい感じで話しかけてきたり、自分の感情のことを話しだしたりしたら、「能動的に」話を聞きましょう。

親業でいう能動的に話を聞くということは、「あなたの話をこういう風に受け取ったけれど、それで正しい?」と確認しながら聞くということです。

そのためには、子どもが言った言葉を繰り返したり、違う言葉で言い換えたりしながら子どもの気持ちを理解しようと努めます!(^^)!

子どもの話を聞いて、気持ちを汲み取り「あなたの話ってこういうこと?」と確認します。

すると子どもはそのフィードバックによって、自分の気持ちを客観的に見ることができるようになります。

すると、今後どうしたらいいのかというのを自分で考えられるようになるのです☆

 

 

《わたしメッセージ》

 

伝え方ひとつとっても、子どもに響かない効果のない伝え方と、子どもに響く効果のある伝え方があります。

この伝え方をすると、今まで言うことを聞かなかった子どもが言うことを聞くようになります。

それが「わたしメッセージ」で伝えるということです。

私たちが子どもを叱る場面を想像してみましょう。

そのほとんどが「(あなたは)何しているの?」という「あなたメッセージ」になっています。

このような「あなた」を主語にしたメッセージを伝えると、言われた方は非難された感じを強く持ちます。

非難されたと感じると、人は本能的に自己防衛をするので、反発したり、言い訳をしたりするのです(>_<)

この「あなたメッセージ」を、「わたしメッセージ」に変えることにより、「非難」というニュアンスがなくなります。相手も素直に言葉に耳を傾けられるようになります。

 

このわたしメッセージの作り方のコツは3つです☆

1.相手の行動を事実として伝える。非難の気持ちは込めない

2.その行動が私に及ぼす影響を具体的に伝える

3.私の感情を伝える

 

例えば、子どもが皿洗いをすると約束していたのにもかかわらず、皿洗いをする気配もないとき、どのように伝えたらいいでしょうか。

あなたメッセージで叱ると「約束していたのにどうしてしないの?」と、非難するような口調になってしまいます(;_:)

 

わたしメッセージの場合は、

1.皿洗いをすると約束していたのに、していない

2.このまま食器を置いていたら、次の料理を作るときの邪魔になる

3.邪魔になると困る

 

ということをまとめて、「お皿を洗う約束をしていたけど、まだ洗ってないんだね。お母さん料理作るときに食器が邪魔になって困ってしまうな」と伝えます。

自分が言われることを想像してみてください。

どちらのパターンの方が受け入れやすく、お皿を洗おうという気持ちになるでしょうか。

 

 

《人間関係をスムーズにするスキル》

 

今回はトマス・ゴードン博士の親業を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

博士が言うように私たちは親になる訓練を受けていません。

しかし今からでも遅くはありません。

子どもとスムーズなコミュニケーションをしたいと思えば、親も親になる訓練が必要です。

今回紹介した「能動的に聞く」と「わたしメッセージ」は子どもとの関係だけでなく、夫婦関係など広く人間関係で使えるスキルです。

言い方ひとつで関係が改善するのですから、ぜひこれから使ってみてください☆

 

 

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