初めは、全くといって良いほど興味のなかった相手なのに、
ある瞬間から急に気になり始めて、好きになったりしたことってありませんか?(^^)
今回は、そんな私たちの中の心理的現象についてお話ししていきましょう♪
人が誰かに惹かれる要因の1つといえば……『印象のギャップ』
この言葉を知らない人はいない!というくらい世間に浸透している言葉ですよね☆
アニメや漫画、映画などのコンテンツの中にも、このギャップを取り扱ったシチュエーションが多くみられるようになりました(^^)
ただ、印象のギャップとひと言で表現しても、それがすべてプラスに働くものではありません。
実は、好印象→悪印象への変化は、初めから悪い印象を持っている場合よりも、さらに印象を悪くしてしまう働きがあるんです(>_<)
逆に、悪印象→好印象への変化は、初めから好印象を持っている場合よりも、さらに良い印象を植え付ける働きがあります☆
これは一体、私たちの心や脳の中でどんなことが起きているのでしょうか?
たとえば……
私たちが普段生活していて、周囲にいる人たちの中に、上品で人当たりも優しい性格の人がいるとします。
その人の持つ優しい雰囲気から、私たちはその人に対して「この人は良い人だ」というイメージを自然と抱いてしまうんです。
良い人のイメージがある人物が周りに対して優しい対応をするのは、私たちの予測できる範囲内のことですよね?
だから、そこまで抱いているイメージに大きな差を感じることもなく、心が動かされるまでには至らないことが多いんです☆
では、普段は不器用で人当たりも強い人が突然優しくしてくれたり、助けてくれたりしたら……?
その瞬間、今までの私たちの予測はガラリと変わり、印象変化の差を大きく感じて良い印象になるだけでなく、
その人のことを理解できた気持ちにもなってしまうんです☆
このように、2つ以上の物事を比べた際に差が生じて、
実際よりも大きな差として感じられる心理的な現象を『コントラスト効果(対比効果)』といいます。
この『対比効果』においては、検証する実験も行なわれています☆
その内容は参加者をペアにしてコミュニケーションを取ってもらうというもので、
実は、片方の参加者には演技指導を受けた人を置き、演じ分けしてもらいながら参加相手とコミュニケーションを図るのです☆
次の4パターンで演じ分けています。
➀初めから良い人
➁初めから悪い人
③前半は悪い人・後半から良い人
④前半は良い人・後半から悪い人
この実験に参加した人が6回ほど仕掛け人と会い、コミュニケーションを取った結果、
4パターンの中で1番好感度が高かったのが【③前半は悪い人・後半から良い人】です(^^)
ただ、これは実験であり、絶対的に数回会ってコミュニケーションを持つという条件があってこそなので、
全面に対比効果を取り入れて、初めは悪い印象を相手に与え、誰かに好印象を持ってもらうということはやめましょう☆
あくまでも、初めに興味がなかったり、それどころか悪いイメージしかなかった相手なのに、何かのキッカケで好きになってしまう心理現象についてのお話です(*^^*)
それにしても、恋愛っていつ・どこで・誰を好きになるのか自分でも分からないもので、
「好きになったら負け」と感じることが多々あることも悩みの種になってきますよね!(><)
ここで注意しておきたいのは、
対比効果の影響で自分から恋に落ちてしまうと、自分だけが尽くす恋愛になりがちという特徴があること。
人は本来「誰かに好きになられて、告白されて付き合いたいなぁ」なんて考えることも少なく、
多くの人の恋のはじまりは、”自分が好きになって付き合いはじめる”ケースがほとんどなんです。
しかし、この現状とは裏腹に、恋愛の心理学上では『最小関心の法則』といって、
ホントは相手に好きになってもらったほうが恋愛は上手くいくといわれています☆
『最小関心の法則』ってなに?!なんだか難しい……と考えが先行してしまいますが、
簡単にいえば『相手に関心を持っていないほうが、恋愛するにあたって有利に働く』ということです☆
この最小関心の法則が作用していない恋愛ほど、
”惚れた弱み”や”相手に尽くしまくり”で悩み多き恋愛へと発展していくことが懸念されるんです……(>_<)
海外の大学で行なわれた恋人同士や既婚者への調査でも、片方だけが尽くしている恋人同士は破局を迎えやすいことが分かっています。やはり惚れた側は、相手の無茶な要求にも応じてしまい、相手にコントロールされても、自分は上手に相手をコントロールできなくなるということ☆
何事もバランスがとても大切ですが、
恋愛や結婚は特に”惚れた時も、惚れられた時も”お互いの気持ちのバランスに注意していくべきですね♪
今回は主に対比効果についてお話ししてきましたが、この効果って実は友達づくりにも有効なんですよ(*^^*)
先ほども述べたように、対比効果を思いっきり取り入れるのはリスクがあるのでオススメしませんが、自然に取り入れることでリスクを避けられます☆
長い時間、自分が置かれた環境で過ごしていくことを考慮すると、
最初から良い人のイメージが強い場合、イメージと釣り合わない行動をしてしまった時により悪く見られてしまうリスクがある。
でも、最初から悪い人のイメージが強い場合は、それはそれで色んな面でリスクがありすぎる……。
そのため、新しいクラス、職場、コミュニティに入った時に、最初からすごく良い人ぶったり、悪い人ぶったりする必要はないんです(^^)自分の印象を良いものにしようと力まず、不愛想にならない程度に自然な感じでいるようにしましょう♪
ある程度の時間が経った後に、周囲に対して少し愛想良く対応するのがベストです☆
そうすることで、恋愛でも友達づくりでも、
上手に対比効果を取り入れることができて「この人って良い人だな」と、結果的に良い流れが生まれますよ(*^^*)
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