介護生活や介護職に就いているあなたの心は今、安心できていますか?
暖かい春へと季節は変化し、心もだんだんと穏やかでふわふわする気持ちを感じられるはずなのに……。
介護生活で「忙しい・相談できる場も少ない・ストレスを抱えている」
介護職で「利用者への対応や同僚との関係に悩んでいる」etc……
日常の中で『介護』を目の当たりにしている人たちは、
心に影を落としているまま過ごしている人も少なくないですよね(>_<)
ここでもう1つ忘れてはいけないことがあります。
”介護される人の気持ち”を考えることも大切にしてください☆
私たち人間は誰しも老いていきます。これだけは避けられません。
介護は『する・される』どちらの立場にもなり得ることなんですよね☆
「健康で毎日過ごしつつ、誰かのお世話をしている」
「病気や何かしらの理由があって、誰かにお世話されている」
「自分の体調に不安がありながらも、誰かのお世話をしなければならない」
人のために尽くすことは、喜び・悲しみ・感謝の気持ち・ツラさなど、
さまざまな感情の板挟みで心も体も疲れてしまうことがあるでしょう……。
心理学には、介護での悩み解決法やストレス軽減の助けとなる教えがあります☆
介護で疲れた心と体を癒すためにも『介護する人・介護される人』互いの心理的状況をあらためて考えてみて、
介護に伴う悩みを抱え込みすぎないように対処していきましょう(^^)
【介護する人の心の中】
・初めての介護でどうしたらいいのか分からない
・家族だから頑張ってお世話をしたい
・施設に預けるのは不安
・過去の経験が原因で家族の介護はしたくない、できない
・自分の仕事や家庭の事情もあるから、介護に時間を割けない
・頑張って介護していても文句を言われる
・家族が介護が必要になっていつも落ち込んでいるetc……
【介護される人の心の中】
・介護が必要になったことを近所の人など周囲に知られたくない
・家族に申し訳なく感じる
・いつも「ありがとう」の気持ちでいっぱい
・して欲しいことはあるけれど、負担をかけるから要望を言えない
・指示や抑制されるのが嫌い
・うまく伝えられない
・これから先のことを考えると悲観的になるetc……
このように、介護は人が人のお世話をするため、自分の感情と相手の感情のぶつかり合いも生じます(><)
介護される人も「できることなら自分で動きたい」という、どうにもならない気持ちで日々を過ごしているのです。
それでもどうにもならない苦しみを抱えながら「自分のことを理解してほしい」気持ちが強くなり、
介護してくれる家族などに不安や怒りをあらわにしてしまう。
介護する人は「できる限りのことはしている。もう疲れも限界だ」という、努力が報われない、先の見えない道を歩いているような気持ちで日々を過ごしているのです。 「自分しかいないから、もっと寛大になってもっと頑張らなきゃ」と、自己犠牲の気持ちが強くなり、その反動で不満や怒りをあらわにしてしまう。
相手の気持ちを多少は察することが可能でも、すべてを察せるわけではありません☆
お互いの気持ちのすれ違いを減らすには、妥協すべき部分や理解すべき部分をお互いで共有することが重要です。
『介護する人・介護される人』
それぞれの気持ちに気づくことで、介護に伴う悩みやストレスを軽くすることができるでしょう(^^)
ただ、特に心配なのが介護する人にありがちな”誰にも相談していない”ということです(>_<)
介護に関する悩みをひとりで抱え込んでいては、たとえその悩みに対する解決方法があっても知ることができずに、
さらに心の負担が重くなっていくばかり……。
毎日、一生懸命に介護をおこない、なんとか踏ん張って頑張ろうと自分のことは後回し……。
これが当たり前で、こういう運命なんだから耐えなければいけないと強く感じている……。
このように、自分の尊厳を大切にしないあり方は自分の心までも壊しかねないのです!(><)
介護は、明確な期限があるものでもありません。決してひとりで全うできるものでもありません。
だから必ず、役所・医療機関・福祉施設関連に相談して現状や自分の悩みも伝えること☆
精神的にもかなり追い込まれてしまえば、もっと悩み続けてしまうでしょう。
介護する人・される人の心のケアや全体の介護サポートなどの支える力も合わさってこそなんだ!ということを忘れないでください(^^)
ここまでのことを踏まえて、心理学者のアルフレッド・アドラーの教えをお話ししておきましょう☆
アドラーの教えは、とてもシンプルです。でも、人間には少し実践が難しいと感じることもあります。
でも、とても参考になる気持ちのあり方を教えてくれるんです。(*^^*)
介護で感じることの多い”孤独感”をなくすには、自分以外のものに関心を向ける「共同体感覚」をもつこと。
これから先の不安を取り除くには「過去・未来への悩みを捨てる」ことが大切だと説いています☆
「共同体感覚」とは、強い孤独感から自分を解放するためには、”周りに対して関心をもって自分から歩み寄る”こと。
「過去・未来への悩みを捨てる」とは、戻れない過去・見えない未来に対して悩んでも意味がなく、”今に集中する”こと。
ーー気兼ねすることなく、もっと周りに自分から歩み寄って力を借りて、今考えるべきことに集中すれば乗り切れるーー
”ほんの少し目線と口角を上げて、ほんの少し自分の意識も変える”
たったそれだけでも、ひとりで悩んでいたときには見つけられなかった悩み解決への糸口を見つけられることがあります☆
そしてきっと、あなたの心にも安心感を取り戻せるはずです(*^^*)
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